こんにちは。Inishie Once-in-a-Lifetime Chanceブログのいにしえ時渡です。今回は「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」、「垂直型ネットワーク組織の戦略」、「社会的価値創造」についてドラゴンゲームを行いたいと思います。
<<参考文献>>
<<戦略とはなにか>>
経営戦略論では戦略と戦術という分類があります。
チャンドラーは「戦略」を「企業の基本的な長期目標や目的を決定し、これらの諸目標を遂行するために必要な行動のコースを採択し、諸資源を割り当てること」と定義しています。
わかりやすく言えば、企業の目標を立て、その目標を達成するための選択肢から必要なものを選び、従業員や設備といった資源を必要なところに割り当てる、ということです。
戦略とは組織に与えられる、資源の割り当てや目標となる方向性を決める、長期的な方法論なのに対して、戦術はその場の状況に適用しようとする、短期的な方法論です。
<<プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)>>
「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」は1970年代から意識され始めた、多角化についての資源配分の仕組みを理論にするためにボストン・コンサルティング・グループが主張した考え方です。
PPMは2つの考え方から成り立っています。
第一は、経験曲線効果と呼ばれる経験則です。生産量が増えるにつれ、経験値が上がるので、商品を製造する費用が大幅に減少するというものです。
第二は、商品やサービスにはライフサイクルがあるという仮定です。事業や製品には導入→成長→成熟→衰退という人間の一生と同じようなサイクルがあり、どの位置にいるかによって、必要な資金の量が大きく変わるというものです。
多角化した事業は、市場成長率とマーケット・シェアを目印にして、事業のライフサイクルの位置づけと、そこで必要となるキャッシュフロー(現金の量)を予測し、長期的な安定した成長へとつなげることがPPMの目的と言えます。
<<垂直型ネットワーク組織の戦略>>
次は垂直型ネットワーク組織についてです。
企業は市場で取引することと、組織内で取引することがあります。多くの企業は原材料や部品を市場を通して安価で大量に購入しますが、戦略的に重要となる価値の高い部品や材料は社内での取引や開発により調達します。
戦略提携とは、原材料などを、市場で取引することと社内で取引すること、の中間をいく方法で、他社との提携により企業間で支援したり補い合ったりすることです。この戦略提携の一つの形がネットワーク組織となります。
ネットワーク組織は、ある産業の材料調達・生産・販売という、製造してから販売するまでに関係する企業を縦断的に結合する「垂直型ネットワーク組織の戦略」と、異なる産業を複数の企業で横断的に提携させる「水平型ネットワーク組織」、に分けられます。
ネットワーク組織の一つである、垂直型ネットワーク組織では、これまでの生産者(メーカー)→卸売業者→小売業者→消費者という、商品の作り手から買い手への一方的な流れを逆転させ、買い手が本当に欲しくて満足する商品やサービスは何かと考える、消費者目線の生産を実現している。
<<社会的価値創造>>
「社会的価値創造」とは事業に関して市場を重視するだけでなく、社会的な課題や問題を解決することを通して経営戦略を立てて成長することを実現する考え方です。
経営戦略の中で、企業の社会的責任や社会貢献活動を取り扱っていこうとする枠組みです。
企業の社会的責任(CSR:corporate social responsibility)とは、企業は利益の追求だけでなく、環境保護活動や社会貢献といった新しい価値観での経済活動を求められるということです。
まず、経済活動でのプレイヤーを大きく、消費者、政府そして企業と分類します。
消費者の社会貢献とは寄付やボランティア活動などであり、社会貢献を行うかどうかは個々人の判断となります。政府は、NPO(非営利組織)などに補助金を与えて非営利な活動を支援しています。。企業は生産活動の本部であり、活動規模が大きいので、社会貢献に関わる企業が増えれば、大きく社会を変革できるはずです。
以下、次回記事リンク↓
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