第173項!頭の良さって結局何なのか?学生は記憶力の良さこそ頭の良さだと思っている<オリジナル> What does being smart really mean? Students think that having a good memory is a sign of being smart – Inishie Once-in-a-Lifetime Chance –

こんにちは。Inishie Once-in-a-Lifetime Chanceブログのいにしえ時渡です。今回は僕にとっての頭の良さについてです。


もちろん、万人にとっての頭の良さもあるでしょう。しかし、僕個人が万人にとっての頭の良さを説いても賛否両論あると思うので、僕個人にとっての頭の良さに焦点を絞って話していきたいと思います。


まず、僕にとっての頭の良さとは、記憶力が良いこと。これは頭の良さの一つの基準として誰にとっても思いつく一つのタイプであると思います。


これは言わば、秀才型の頭の良さで、ペーパーテストなどに重宝するスキルであると言えます。一方、秀才とは違うタイプに、天才というタイプもアリます。


天才というとアインシュタインやニュートンなどの名前が上がるかもしれませんが、彼らは新しい物理学という学問を創設しました。


このタイプは決して記憶力が良くても生み出せない創造力というスキルに優れたタイプと言えます。言わば、天才とは創造力であり、そのクリエイティブな面が評価されていると言えます。


僕はここで、ある人達にとっては貴重な話になるかもしれない話をします。結論から言えば、頭の良さには記憶力の良さも創造力の良さも、さらには他の様々なスキルが絡んでいるというのが僕の結論です。


僕はしがない一般人ですが、かれこれ15,6年勉強を続けています。その中で、色々な天才が作った理論や秀才が舗装した教科書を読んできたのですが、ある理論を作ろうと思えば、天才的な飛躍した思考力も秀才的な型にはまった論理力も同時に必要であると言えます。


例えば、僕は最近フィボナッチの定式化された数式を学ぶ機会があったのですが、フィボナッチ数列という一見して法則性を導くのが難しそうな数列を数式化した内容の書籍を読みました。


そこで思ったのが、その数式を導く最初の導入部は天才的な発想がいるが、導入部から数式として形にするまでは専門的な技術がいるなと思ったことです。


その本はJ.H.シルヴァーマン著『はじめての数論』丸善出版、原著第3版、です。興味のある人はぜひ買って読んでみてください。


つまり、天才と秀才は全く異なる水と油なのではなく、天才が最初の案を天才的な発想で思いついて、秀才がその案を専門的な技術を用いて形にする、という役割分担が成り立っていると思うのです。


僕も物理学については勉強してみようと思い、まだそこまで詳しくないですが、ニュートンが微分積分という数学の問題から物理学を創設し、その後に続く膨大な量の研究資料を秀才が作り、理論として舗装してきたのだと思います。


つまり、知的な労働をしたい場合、自分はどちら側が強いかという点が問題になります。専門的な技術を用いて毎回同じことを再現するのが上手いのであれば秀才型になって知識を舗装すればいいし、毎回飛躍した誰も思いつかないようなアイデアを思いつくのなら天才型としてアイデアの雛形を作ればイイのです。


つまり、天才だけでも理論は育たないし、秀才だけでも今までにない新しいものは生まれないということです。


僕もアマチュアの研究者として素因数分解の解き方などを趣味で研究していたことがありますが、天才的な創造力があっても彼の業績を誰も顧みなければ天才にはなれないし、何かのきっかけを作るような斬新な方法を思いつく人がいなければ、アイデアを大きく膨らましようがないということです。


僕も一応大学は出ているのですが、決してどんな科目の知識でもあるわけではないので、大学という気軽に質問できる環境はすごく良い環境にいるんだなと羨ましく思うことがあります。


僕は天才かどうか分かりませんが、アイデアを出すのが得意で、専門的な知識があれば、もっと飛躍できると思い、30代半ばの現在でも勉強を続けています。


結局アレですね。勉強と言っても、何の使い道もない知識を学ぶだけならば、知識がないよりはマシですが、自己満足の域と言えます。知識はその知識が使える環境にあってこそ財として輝くのです。


そういう僕も勉強マニアですが、趣味の研究をしていなければ、ここまで勉強に時間をさいていないと思います。僕のアマチュア研究歴が6年半であって、勉強歴が15,6年とほざいているので、勉強の話は根拠はないかもしれませんが。


ということで、知的労働には天才も秀才も或いはその周囲の環境をサポートする人も大勢の協力が必要となります。自分はどのタイプだろうと悩む心配はありません。アナタが社会人であれば、自ずと自分の得意な職務に配属されているはずだからです。


社会人であれば、結果が全てなので結果を出せないのなら長くその役職に留まれないからです。逆に、センスがあるとわかれば、会社の文化にもよるでしょうが、大抜擢も不可能ではありません。


最初にアイデアを出す天才と、そのアイデアを大きく膨らませる秀才、またはそのサポート役。いろいろな人がいるから社会は成り立っているのです。


決して秀才的な頭の良さだけでも天才的な創造力だけでもアイデアは一つの形として成立しないのです。おそらく学生は記憶力の良さこそ頭の良さだと思っているでしょう。それでテストの点が取れるからです。


しかし、現実はいろいろな頭の良さが複雑に絡まり合っている中でいかに自分を出せるかが肝心となります。記憶力が良くなくて自分に自信がない学生も社会人になれば評価される基準が変わるので、そこに向けて歩を進めるのがイイのかもしれません。以上です。ではでは。

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