こんにちは。Inishie R plusAブログの時空です。「大人しく待っていれば自ずと勝てる」について考えていきたいと思います。
アナタは大人しく待つことが出来ますか。いつも波乱を巻き起こす人がいます。台風の目であり、その人の周りはいつも嵐が渦巻いています。
そんな僕の知人に嵐を巻き起こす人がいます。大人しく待っていれば勝てるのに、わざわざ争いを生んでしまうのです。僕は知人に聞きます。あと何回戦えば優勝できるの。
知人は答えます。ただ待てば良い。それは分かっているのに、つい体が動いてしまう。でも、何だかんだで毎回上手くいくものだから、不思議だよね。
あらゆるイベントごとに顔を出している、その知人は顔が広く、どこに行ってもご意見番のような役割をしています。あと何回戦えば勝てるの。僕の胸にグサリと突き刺さる言葉です。
その知人、否、友人といった方が良い彼は、普段から努力家なのです。何をしているかと見てみれば、律儀に勉強をして自分の知識を増やしているようなのです。僕はさらに聞きます。目立つためにはどうすれば良いのか教えてよ。
知人は答えます。ただ思うままに動けば良い。直感に従うままに、直感に反せず、自分の役割を全うすれば良いんだ。
知人はよく負けそうになっている人に世話を焼きます。僕は狙っているわけじゃないけど、立場が悪い人を助けたら、後々その助けた人たちが恩返ししてくれる。僕はただ同情して助けているだけなんだけどね。と、少し困った顔で彼は言います。
普段からの行いが大事だ。いざという時、助けてくれるのは普段から慣れ親しんだ友達だからね。僕は彼を近くの小さな池の公園に誘いました。なぜ、彼はここまで戦ってばかりなのに人気者なのだろう。僕は彼を観察してみることにしました。
彼は少し丸まった姿勢なのだけど、歩くスピードはなかなか速いです。僕も歩くスピードには自信があるけど、いつもより少し早めに歩かなければ彼について行けません。僕は彼が負けん気なところを見せることから地頭が良く競争心が激しいのだと推測しているのですが、彼は言います。
僕は誰とも競争をしたことがない。いつも自分のペースで歩くし、僕のスピードについて来られなければ置いていく。僕より早く歩くのであれば道を譲る。人間ってそんなもんだろう。彼は訝しんだように僕のことを見つめます。
僕は邪推して彼は僕に真実がわからないように嘘を言っているのではないか、と考えたこともありました。彼の人気の秘訣はどこにあるのか。案外、全て本当のことを言っているのかも。僕は彼が信じられないという思いで彼の観察を続けました。
彼は女の子にも気軽に話しかけます。やあ、元気。また、面白いことがあったら教えてね。僕は彼の男気に憧れます。多くの人が彼に憧れを抱いていますが、彼は誰一人としてつるむこと無く、誰に対しても優しいのです。彼は八方美人なのかな。僕は彼と比べてみて、どうかと考えます。
僕自身、彼から多くのことを学び、また彼も僕の話を真剣に聞いてくれます。僕は日頃文章なんかを書いていて、今この文章も僕が書いているところなのです。僕は彼と話していて彼になれるかと考えます。
僕も彼からしたら多くの友達の一人に過ぎず、だからこそ僕も気兼ねなく何でも彼に聞けるのです。彼は道を歩くときも大胆に大手を振って道を歩きます。彼の自信はどこから湧いてくるのでしょうか。
僕はふと彼に聞いてみたい核心的と言える質問を思いつきました。僕は池の公園まで来て彼にそっと尋ねます。君にとって一番大事なのは誰なの。彼は僕をじっと見つめた後、告白するかのように僕にその答えを教えてくれました。
僕は直感が大事だと先ほど言ったよね。僕は自分の直感を信じているし、僕自身の能力も信じている。その上で僕は神様のような存在もまあ信じているし、僕の信じているその神様に好かれようともしている。
そのためには僕が抱いた感情というか気持ちにも素直である必要がある。僕の抱く気持ちというのは神様から与えられたものだし、僕自身が生み出したものでもある。神様の考えと僕自身の考えが一致する限りにおいて僕は戦っても勝ち続けるし、むしろ戦い続けるのが僕の役目だと思う。
僕の能力とセンスは誰もが認めてくれるものだけど、僕はその幸運に正直になって、自分の強みを磨くことで、その役目を全うできると信じている。そのため、僕が一番大事だと思うのは、僕自身であるし、その能力自体とも言える。
自分の可能性を信じて努力し続けている限り、誰もその人を悪いようには言わないし、尊敬の念を持って一目置いてくれる。その限りにおいて、僕は僕自身になれるし、神様とも一体になれる。
君は僕に色々質問するけど、半ば半信半疑で聞いているのは何となく分かる。でも、君に僕の答えを教えることも僕の役目だし、怠ってはならない仕事だと思っている。
そこまで聞いて君がどう思うかは君の自由だし、僕がとやかく言うことではない。君は今の話を聞いてどう感じた?純粋に君に聞いてみたい。
僕は正直に答えた。君の話は僕には難しすぎる。君の話を聞いていても半分も理解できなかった。ただ、君は素直に本当のことだけを教えてくれていることだけは分かった。僕は君に感謝しないといけないのだろう。
僕らは池のベンチに座り夕日が沈んでいくのを見ながら、また新しい議論を始めた。
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