こんにちは。Inishie Once-in-a-Lifetime Chanceブログのいにしえ時渡です。今回は前回の続きで「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)」と「垂直型ネットワーク組織の戦略」と「社会的価値創造」について混ぜ合わせていくつもりです。以下、前回記事。
<<1つ目の結果>>
まず、「垂直型ネットワーク組織の戦略」と「社会的価値創造」を混ぜて見たいと思います。例えば、営利企業内に非営利の事業があったら新しいのではないでしょうか。営利とは利益を得ることで、非営利とは利益を得ないことです。
最近の例で言えば、介護士が足りていないということなので、株式会社や合同会社が営利を目的としない社会的活動として介護部門を持つことは有り得るはずです。
もちろん、国や政府に働きかけて、非営利の介護部門を持つので、本業の営利活動では助成金や減税といった施策に取り組んでもらいます。介護の他には障害者や高齢者の雇用を非営利部門で生み出す代わりに税制上で優遇してもらうというのも考えられます。
さらに、介護を始めとする福祉などの事業は参加企業が少ないので、価格が高く、その割に給料は少なく設定されていると言えます。「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」によると、経験曲線により経験を積めば費用を少なくすることも可能です。
つまり、NPO(非営利組織)などで取り組む活動は、競争者が少ないので、生産量が増えず、費用が高いままなので、なおさら競争に加わりたい企業が少なくなってしまうのです。
市場的な営利活動でなく、社会的な非営利活動は、新たにビジネスモデルを加えることで、生産性の向上が期待できるはずです。そのために、株式会社や合同会社などの、営利企業の非営利部門として福祉などの活動をすることで、競争が生まれ、製品やサービスの質が良くなり、費用も圧縮されることになるのです。
僕は非営利であるような活動はまだまだ伸びしろのある活動であると思います。参加者が少ないだけで、競争さえあれば、どんどん良くなっていく事業もあるでしょう。最初は非営利だったのが、製品やサービスの質が向上して事業として運営していくのも無理ではないようになることもあるはずです。
株式会社や合同会社などに非営利部門があるだけで社会はより素晴らしいモノとなっていきます。
「垂直型ネットワーク組織の戦略」であるように、生産者目線ではなく、お客様目線で自分の企業を見ることで何が求められているか考えることができます。お客様目線で必要とされる福祉などの非営利活動で競争を生み出すことで利益にならなかった活動が利益活動として事業となることもあるはずです。
今回は介護を例に出しましたが、企業が介護部門を持つことで、税制の優遇や補助金、新しい顧客(お客様)を生み出すことができます。一応、介護は立派な事業ですが、採算を取りにくく人材を採用しにくいという意味で非営利と考えてみるのもアリではないかと思いました。
逆に、非営利部門を営利企業が抱えるという新しい形はスポーツクラブを企業が持っていることと同じでしょうか。非営利部門では経験値が少ないので経験曲線効果が見込めません。僕たちは非営利活動が製品やサービスとしてライフサイクルで言うところの生まれてもいない状態を直視したほうがイイことに気付かされるはずです。
<<2つ目の結果>>
さて、もう一つの見方として「垂直型ネットワーク組織」を単なるネットワーク効果と見ることです。そうであれば、「社会的価値創造」は社会活動のネットワーク効果であるし、「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」は社会活動のネットワーク組織のライフサイクルと言えます。
ヒントとして、多くの人が当事者である社会活動は、数が多ければ多いほど利益が相乗効果で大きくなるというネットワーク効果を体現できるのです。
介護であれば、誰であれ、高齢者になったら避けられぬ問題であるし、自分たちの未来で介護サービスを受ける時に劣悪であったらイヤだなという想像力を働かせることで、介護の問題に関わろうとする人は増えるはずです。
介護の当事者がもっと情報発信することで介護という避けては通れぬ道が自分事となり、介護について興味を持つ若者が増える可能性が高いです。自分事と思っていないから見て見ぬふりをするのです。
そこで、当事者意識を持ってもらうことで、自分も将来お世話になるであろう介護の話に向き合うきっかけを作ることができるのです。社会的活動は、その立場になってから気づくということは既に手遅れということに気づける社会であってほしいです。
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